別有天地
読み方
べつゆうてんち
意味
俗世間とは隔絶した、趣や美しさをもつ別世界のこと。自然が美しく静かな場所や、日常のわずらわしさを忘れられる理想的な環境をいう。また、ある分野が一般の人にはうかがい知れない独特の世界であることにも用いる。
由来
中国・唐代の詩人、李白(701~762)の詩「山中問答」にある「別有天地非人間(別に天地の人間に非ざる有り)」に由来する。桃の花と流れる水がある山中の景色を、俗世を離れた別世界として詠んだ句である。日本では「別天地」ともいう。
備考
主に、俗世から離れた美しい自然や理想的な場所をほめていう語。「別天地」のほうが日常会話では比較的よく使われる。人の知らない専門的な世界を指す比喩にもなる。
例文
- 山あいの温泉宿は、都会の喧騒を忘れさせる別有天地だった。
- 早朝の雪山に立つと、そこには日常とは異なる別有天地が広がっていた。
- 彼にとって研究室は、時間を忘れて学問に没頭できる別有天地である。
類義語
- 別天地
- 桃源郷
- 世外桃源
- 仙境
対義語
- 現実世界
- 俗世間
- 人間世界