剛柔相済
読み方
ごうじゅう そうさい
意味
強さ・厳しさを表す「剛」と、しなやかさ・穏やかさを表す「柔」とが、互いの不足を補い合って調和すること。一方だけに偏らず、状況に応じて厳格さと柔軟さを使い分けることをいう。人の性格や指導法、組織運営、交渉などについて用いる。
由来
「剛」と「柔」を相対する性質として捉え、その調和を重視する中国古典、特に『易経』の思想と関係する語である。『易経』は戦国時代(紀元前5~3世紀頃)までに成立・整備されたとされる。ただし、「剛柔相済」という四字の定型句そのものについて、確定した初出や定着時期は明らかではない。日本では漢籍由来の四字熟語として用いられてきた。
備考
「相済」は「互いに助け合い、補い合う」の意。日常会話より、人物評・教育論・経営論などで使われるやや硬い表現である。「ごうじゅうそうさい」と読む。
例文
- 彼女は規律には厳しい一方で相談には親身に乗る、剛柔相済の指導者だ。
- 今回の交渉では、譲れない条件を示す強さと相手の事情をくむ柔軟さという、剛柔相済の姿勢が求められる。
- 組織を長く発展させるには、制度を守る剛と変化に対応する柔を備えた剛柔相済の経営が大切である。
類義語
- 相互補完
- 陰陽調和
- 剛柔併済
対義語
- 偏重
- 一辺倒
- 独善